第9話 日本人の訪問

話はさかのぼる。

ニューハーフ村の一員になった雪子は、毎日お客を迎えた。ほとんどが中国人だった。言葉が通じない時のほうが多い。それでも、全員がコンドームをつけて雪子のアナルを犯していく。雪子は巨根の中国人がきてくれると嬉しかった。直腸いっぱいに広がったちんぽは前立腺を擦り上げる。お客が気持ちよくなると同時に自分も気持ちよくなれるのだ。雪梅や奈々とも親しくなり、ニューハーフ村の生活に馴染んでいった。

浣腸パックやローションなどはここの村の職員によって毎朝、使用した分だけ補充される。この村でしか使えない、お小遣いみたいなお給料ももらえるようになった。そのお金で、雪子は、雪梅や奈々や他のニューハーフたちと洋服やコスメを買ったり、食事に行ったりする。

ある時、日本人がやってきた。珍しいことだった。

「日本人のニューハーフがいるって聞いてきたけれど、本当に日本人なんだな」

「ええ、正真正銘の日本人よ。中国語はほとんど分からないわ。こうして日本語で話せるお客様が来てくれるとうれしいわ」

そう言って、雪子は微笑んだ。その男は残念ながら巨根ではなかった。

男は、雪子を脱がせ、ベッドに押し倒すと、その白い肌をぺろぺろと舐めまわした。お椀型の白い乳房の上のぷっくらしたピンクの乳首を唇で押しつぶし、舌でべろべろと舐めまわした。軽い電流がはしり、ああっ、と雪子は声をあげた。ニューハーフの乳首は女の乳首と変わらない性感帯なのだ。男は雪子の可愛らしい女のちんぽも口に含んで舐めまわした。勃起はしないが、強く押しつぶされると快楽の波が発生する。

一通り、雪子の体を味見すると、雪子を四つん這いにさせ、自分のちんぽにコンドームをはめた。本物の女のようにくびれたウエストにぎゅっと手をかけて、つきたての餅のような柔らかいアナルにちんぽを押し込み、腰を振った。四つん這いの牝、雪子がお腹に力を入れてアナルをぎゅっとしめた。

「た、たまらん。いく、いくぞ」

男はあっという間に、雪子の直腸で射精した。男のちんぽは雪子を快楽へ導くことなく、自分だけで果ててしまったのだ。

男は雪子と一緒にシャワーを浴びると、いきなり雪子のちんぽを握った。

「ニューハーフのちんぽは可愛らしいな。勃つのか?」

「もう、勃たないわよ。役立たずなの」

「ニューハーフでも性欲はあるんだろう?男みたいに射精できないんじゃ、どうやってするんだい?」

「変な人。そんなこと聞かれたの初めてよ。直腸の浅いところにに前立腺があるの。そこをアナルビーンズで刺激するのよ」

「見てみたいな。ニューハーフのオナニーを見てみたい」

「私が気持ちよくなってどうするの?私とするために来たんじゃないの?」

雪子は微笑んで、少しからかってみた。

「俺が雪子を行かせてやる。いいだろう?雪子のオナニーを見てみたいんだ」

「わ、わかったわ」

ニューハーフはお客様の要望に応えることが仕事だ。断ることなどできない。でも、物好きな客もあるものだと思った。雪子は男にアナルビーズとローションを渡すとベッドに四つん這いになった。

「優しくしてね。絶対強くしちゃだめ。約束して。それからちんぽはぐっと強く握って、いじってちょうだい」

男は楽しいおもちゃを見つけたかのように、嬉しそうに、雪子のアナルとアナルビーンズをローションでびしょびしょに濡らした。さっき、ちんぽを突っ込んだ穴に、ゆっくりアナルビーズを差し込んでいく。

「浅いところだな?ゆっくりかき混ぜるから感じたら言ってくれ」

男はゆっくりと直腸の浅瀬をかき混ぜ始めた。なんどかやって、前立腺にぶつかった。

「そこそこ」

しかし、うまく場所が定まらず、ずれてしまう。なんどかやって、やっと前立腺を捉えた。男はそこを突き回し、ぐんちゃりした雪子のちんぽを左手で強く握った。

「ああっ、いいっ、そこそこ、続けて」

雪子が嬌声をあげる。なんどか、前立腺をアナルビーズでつつきまわし、ちんぽを激しくしごいてやると、雪子は悩ましく腰をくねらせ、

「いく、行っちゃう、行っちゃう」

と声を上げた。体が、がくがくっと痙攣する。男の左手にどろっとした透明な液体を吐いた。雪子の白い肌が紅潮している。

「これがニューハーフのオナニーか?これがニューハーフの精液なんだな。精子がないから透明なんだな」

左手にねばりつく、とろりとした液体をしげしげと眺めながら言った。

「本当に変わった人。変態さんね。でも、してもらってすごく嬉しいわ。とても気持ちよかった。ありがとう」

男は雪子をぎゅっときつく抱きしめると、雪子を上にして横たわった。

「すごくかわいいな。何度でも通ってくるから」

男は嬉しそうに雪子ともう一度シャワーを浴びた。男は精液を吐き出した雪子の女のちんぽを宝物を綺麗にするように丁寧に洗った。

その日本人は何度も頻繁に通ってくるようになった。

ある時、奈々がいなくなった。突然に、姿を消してしまった。誰かが、奈々を買ったのだろうか。

「一人ずついなくなるのよ」

そう言った奈々の言葉が雪子の脳裏をよぎる。

ほどなくして、あの日本人の男が真剣な表情を浮かべて入ってきた。いつになく、真剣で切羽詰まった表情をしている。

「奈々が買われてしまった。俺が、奈々か雪子か優柔不断に迷っていたからだ。これで雪子を逃したら、もう俺にチャンスはない。今日、俺はお前を買う。その可愛らしいちんぽは大好きだったが、もうお別れだ。これからお前は女に改造されるのだ。日本人の女になって、日本に帰り、俺の妻になるんだ」

「本物の女にされちゃうってこと?もうちんぽは切られてしまうの?」

ちんぽが切られ、女にされる。それでも、日本に帰れるのだ。妻という立場なら少しは自由な生活を手に入れられるかもしれない。ちんぽが切り取られてしまうのは、悲しかったが、いずれはそうなるのだという諦めはついていた。ついにその日がやってきてしまったというだけだ。奈々も女に改造されていることだろう。中国人女にされているのか日本人女にされているのか知らないが。

こうして、雪子の運命は決まってしまった。その日の夜に、雪子は目隠し、手錠をされて、クッションの入った木箱に積み込まれ、トラックに乗せられて、どこかへ運ばれていった。

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