第9話 朝立ち、そして入学

ゆいなの通う予定の高校は、北原女子高等学校、女子校だ。勉強については、ゆうみが熱心に教えてくれている。1月に入学テストのようなテストがある。ゆうみは、テストはあまり心配しないでといってくれる。ゆいなが豊として暮らしていれば、ゆうみと同じ大学生だったのだろう。でも、今はゆうみの妹のゆいなだ。ゆうみのおかげで、テスト対策は問題ない。高校の授業にもついていけるだろう。

ゆいなは西本家に来て、初めてのお正月を迎えた。西本家の娘として、女の子として初めての晴れ着を着た。着付けは、母のかながやってくれた。初めての女の子の晴れ着は帯でぎゅっと締められて、苦しかった。でも、姿見に映る、晴れ着を着たゆいなはとても可愛らしかった。髪も綺麗に結ってもらった。

父巧と母かなと姉ゆうみと一緒に晴れ着を着て、近所の神社に初詣に行った。足元は慣れない草履で歩きにくい。ゆっくりと歩いていく。隣では姉ゆうみがうれしそうに微笑んでいる。

「女の子の着物は綺麗だけど、動きにくいのよ。草履も慣れないとちゃんと歩けないわ」

そういうと、ゆいなに耳打ちした。

「豊は女の子になったばかりだから大変だろうけど、慣れるわよ」

4人は神社にお参りした。帰りに出店で、大判焼きやたこ焼きを買って帰った。

その日は一日、晴れ着で過ごしたので、とても疲れた。父の巧が熱心に写真をとっていたので、着替えることができなかったのだ。巧は可愛らしい娘の晴れ着姿にとても満足していた。晴れ着から解放されたのは夕方になってからだった。

その晩は、姉のゆうみと一緒にお風呂に入った。湯船で姉のゆうみが抱きついてくる。

「どう?豊。女の子の生活は?晴れ着、綺麗だったでしょう?女の子って感じでしょう?」

「う、うん。すごく綺麗。でも動きづらいな」

「女の子はそういうものよ。綺麗になるためには我慢しなくちゃならないこともあるのよ」

ゆいなは女になって、朝立ちを経験した。男だったときは、毎朝勃っていた。ニューハーフになって、女性ホルモンがたっぷりと効いてくると、おちんちんは小さくなり、朝立ちすることはなくなった。女に改造されて、亀頭がクリトリスに作り変えられると、男だった頃の勃つ感覚を取り戻した。オナニーは小さなクリトリスを激しく勃起させていくのだ。小さなクリトリスはおちんちんのように勃起する。朝には朝立ちもする。朝立ちを経験したゆいなは、男だった頃の感覚が蘇ってきた。女も朝立ちするのだ。ゆうみはどうだろう?女子にこんなことを聞いたことはなかった。隣では眠っていたゆうみが目を覚ました。ゆいなに抱きついてきた。

「どうしたの?」

寝ぼけ声でゆうみが聞く。

「あ、あそこがね。勃っているの」

ゆうみは、目を閉じて、ゆいなのクリトリスに手を伸ばした。

「私も勃ってるわよ。朝は固くなって勃起するの。男の人は知らないだろうけど女の子も朝立ちするのよ」

そう言って、ゆいなのショーツに手を入れて勃起したクリトリスをいじり始めた。

「朝からやめて!」

「ゆいな、本当に勃起してるわね。私のも触ってみて」

ゆいなは恐る恐るゆうみのクリトリスをショーツの中に手を入れてさわってみた。固く勃起している。

「勃起している!」

「女の子も勃起するのよ」

ゆうみは手を戻して、ゆいなを抱きしめた。ゆうみの女の甘い香りがゆいなの鼻腔をくすぐる。ゆいなには幸せな時間だ。たぶん、ゆいな自身もこんな甘やかな女の香りがしているのだろう。

ゆうみは、9時ごろに大学に出かけていく。ゆいなは、テストに向けて勉強をする。ゆうみは夕方には帰ってきて、ゆいなの勉強を見てくれる。

「ゆうみはゆいなが来てから帰ってくるのが早くなったわね」

母のかなが一緒に夕食を食べながらいう。

「かわいいゆいなが待ってると思うと早く帰りたくなるの」

そう言って、ゆうみはにこにこしている。

テストの日は、ゆうみの高校時代の制服を着ていくことになった。ゆいなの体型はゆうみとあまり変わらない。ブラウスとリボン、襞スカート。姿見に映すと、可愛らしい女子高生が映っている。ゆいなはくるりと回ってみた。襞スカートがふわりと揺れる。

ゆうみはゆいなの制服姿を嬉しそうに見守っている。

「可愛いわ。ゆいな」

ゆうみの使っていたカバンを持って、北原女子高校にむかった。襞スカートだと足元が寒い。なにも履いていないようにスースーして、心もとない。これからは女子高生として、こうしてスカートを履いて暮らさなければならないのだ。

北原女子高校は授業中でシーンとしていた。ゆいなは特別教室でテストを受けて帰ってきた。

合格の通知が来たのは次の週だった。

母が新しい制服やカバンを用意してくれた。ゆいなのカバンには男だった時とは違って、生理ポーチが入っている。生理の時は生理用ナプキンの取り替えを、それ以外の時にはおりものシートを取り替えなければならないのでその替えが入っている。これからは女子トイレに入るたびに取り替えるのだ。ゆうみが

「女の子は必ず持っているものよ。恥ずかしがらないでいいわ」

と言ってくれる。もう、豊は、男ではなく女の子、ゆいななのだ。生理やおりものが当たり前の体なのだ。ゆいなは中学時代、体育を見学したり、授業の途中で気持ち悪くなって保健室へいく女子を見てきた。ゆいなはもうそういう女子の一員なのだ。

4月になり、ゆいなは新しい制服を着て高校に通い始めた。相変わらず、スカートは心もとない。これからは友達は女子なのだ。女子はもう異性ではなく、同性なのだ。男だった時の豊の友達が男であったように、女のゆいなの友達は、同性の女子なのだ。女子と友達になったことのないゆいなは友達ができるかどうか不安だった。

ゆいなは最初の授業で、クラスメイトに紹介された。

「新しく転校してきた西本ゆいなです」

ゆいなはぺこりとお辞儀をして、挨拶した。

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