SMその2

翌日眼を覚ますと、悦子はクリトリスが朝立ちしていることに気がついた。ペニスが失われてから、もう朝立ちとは無縁なのだと思っていた。夫や男に体を開発されて、クリトリスが朝立ちするようになった。女も朝立ちするのだ。手を陰裂の頭に持っていったが、その熱い感触を確かめただけで止めた。男が朝食を持ってくる。きちんと化粧をして男を迎えなければならない。ここにはかつての悦子が使っていた化粧品が揃えられている。はとむぎ化粧水、BBクリーム、ソフィーナプリマヴィスタ、マキアージュUV、エスティローダー、マシュマロフィニッシュパウダー、ブライトアップパウダー、インテグレード/ビューティトリックアイブロウ、エクセル/スキニーリッチシャドー、スプリングハート/ロングラスティングアイライナー、ラッシュニスタオイリシャス、NARS/ブラッシュ、コフレドール/ピュアリーステイルージュ。こればかりではない。他にも悦子はいろいろな化粧品を使っている。今でも一つ一つの正確な名前は覚えられない。例えば、エクセルはブランド名でスキニーリッチシャドーはアイシャドーの商品名だ。女という生き物はこんな無数の化粧品を使って時間をかけて、顔を作り上げているのだ。それぞれの化粧品の匂いが悦子の甘やかな匂いを形作っている。

 なぜ男は悦子の化粧にこだわるのか。それは化粧をした悦子が、男が縛り陵辱したい悦子であるからだ。女として完成された瞬間の悦子を甚振ることに男は最高の快楽を感じるのだ。

男はがちゃりと錠前を開けて、朝食のトレイを持って入ってきた。悦子はベッド脇に立って男を迎える。悦子は木綿の白いワンピースを着ている。ブラはナイトブラだ。どちらも悦子が愛用していたものだ。

今日もきれいに化粧しているな。美しいぞ。

そう言って、にやりと笑うとベッドテーブルに朝食のトレイを置いた。

おはようございます、悦子はぺこりと頭を下げた。男は華奢な悦子を抱きしめると、その甘い牝の匂いを嗅いだ。

今日も一日中責めてやるかなら。楽しみにしていろ。

そういうと男は錠前を締めて、地下牢を出ていった。悦子はベッドに戻った。朝食は焼き魚にお味噌汁、白いご飯。美味しそうだ。悦子は食べ始める前に木綿のワンピースの上からクリトリスを軽く触ってみた。男からすればそこには何もないように見えるだろう。でも、女に改造させられた悦子には解体されたはずのペニスを感じることができるのだ。男からそこを責められることを楽しみにしている自分がいる。男の性具として、自分の意思は持たないつもりでいるのに、責められることを楽しみにしている自分がいる。

 それから1時間ぐらいして男がやってきた。錠前をあけて中にはいってくる。

今日は一日中荒縄吊りだ。前と後ろにローターをいれてな。

悦子はおとなしく、着ているものを脱いで全裸になった。すっかり悦子は女の体だ。悦子そのものだ。乳輪は朝顔のように広がり、乳首はぷっくらとしている。下半身を覆っているはずの毛は永久脱毛されていてもうない。小陰唇がぺっかりと女の穴を塞いでいる。性的に興奮するとここが花開くのだ。男は地下の座敷牢から悦子を連れ出した。

たっぷり綺麗にしてやる。

座敷牢の隣は特設のシャワールームになっている。真っ白な部屋で中央に大きな排水溝があり、そこに向かって部屋は傾いている。シャワーだけが2本あり、バスタブはない。部屋の隅には防水のクローゼットがある。そこに浣腸セットがいれてあるのだ。

悦子、四つん這いになれ。

そういうと、男はクローゼットから浣腸セットを持ってきた。男は右手中指にたっぷりローションをぬると、悦子のアナルに指を入れてきた。悦子はひやっとした。

まずは、グリセリンで綺麗にするからな。

男は注射器型のガラスの浣腸器にグリセリンを入れると、その先端をたっぷりローションで濡らして、悦子のアナルに差し込み、グリセリンを注入した。お腹がぱんぱんになるまで何度もいれる。男は悦子のお腹をなでて、それを確認しながら何度もグリセリンを注入する。満タンになったことを確認すると、ローションでべっとり濡らしたアナルプラグをアナルに押し込む。悦子はお腹がぎゅるぎゅると痛んだ。

10分間の辛抱だ。それからもう1回。綺麗になったら、アナルでセックスだ。それからは一日中吊りだ。俺もやることがあるからな。吊られている姿はビデオにとって後で鑑賞するからな。

悦子は四つん這いで手をグーに握り、お腹の痛みを我慢する。体から汗が滴り落ちる。ウォータープルーフのマスカラもぐじゃぐじゃになってしまう。

だめ。もう我慢できません。

まだ、早いぞ。

男は四つん這いの悦子にまたがるとグリセリンでぽっこりしているお腹を撫で回した。下に垂れている乳首の先端を親指と中指で押しつぶしながら引っ張った。敏感になっている乳首が固く勃起する。乳首から快楽の波が発生する。お腹がぎゅるぎゅるとなり、痛みが我慢できなくなる。体から脂汗が滴り落ちる。

もう、だめ。

もう限界か?乳首はこりこりしていい感じに勃起している。おまんこはどうかな?

そう言って、男は悦子の真新しい人工の女性器をいじり始めた。乳首をころがされて、女性器が花開き始めている。男は悦子の新品のクリトリスをいじり始めた。切り株になったとはいえ、ペニスの亀頭が埋め込まれている。悦子のクリトリスは男だった時みたいに固く勃起している。ああっつ、と悦子は声を上げてしまう。膣穴からだらだらと蜜が溢れてくるのがわかる。

悦子は淫乱な牝だな。

男はにやりと笑う。男は膣穴から溢れ出た蜜をローションがわりに膣内を右手中指でかき混ぜ始めた。中指の刺激を受けて、肉襞がぎゅっと締まる。無数の肉襞から快楽の波が発生する。女の体はクリトリスも尿道口も膣の浅瀬も中も奥も気持ちがいいのだ。男は膣の浅瀬をぐりぐりとかき混ぜる。

ああっつ、もうだめ。

お腹がぐりぐりと痛んでいるにも関わらず、激しい快楽の電流に貫かれ悦子は体をびくびくっとさせて行ってしまった。汗をダラダラ流し、大きなお尻を高く上げて白い床に突っ伏している。

まだ、プラグを抜いていないのに行ってしまうとはな。もう一回だ。

男がプラグを抜くと、茶色い液体がアナルから噴出した。男はシャワーで丁寧に悦子の便をきれいに流した。

もう一度だ。

男は悦子のお腹を左腕で抱えきちんと四つん這いの姿勢に戻した。悦子のアナルに再度グリセリンをガラスの注射器で押し込んでいく。何度かお腹を撫で回し、グリセリンの入り具合を確認し、さらにグリセリンを入れていく。最後にアナルプラグをローションで濡らして押し込む。

これで終わりだ。アナルがきれいになったらアナルを犯してやる。

お腹がぐるぐる鳴って、苦しげな四つん這いの悦子を楽しそうに眺め、下に垂れた乳首をこりこりと押しつぶし、満開に開いている女性器のクリトリスを押しつぶして遊んでいる。悦子は苦しみながらも、男にいじられることで体がじんじんしてきてしまっている。悦子はアナルだけでなく、女性器も犯して欲しかった。膣奥の子宮口のあたりを激しく突いてもらいたかった。悦子は女の体に改造されて、膣もアナルも感じる変態マゾへと調教されていた。男だった頃は射精すれば快楽は終わりだったが、女の体の快楽は際限がなかった。悦子は男に膣穴の浅瀬を右手人差し指と中指で嬲られて、あっという間に行ってしまった。

 男がアナルプラグを抜くと、透明なグリセリン液がぴゅーっと飛び出した。男は右手の中指と人差し指でアナルを点検し始めた。

 きれいになったな。今からアナルを犯してやる。

 男はぎんぎんにたぎった逸物にローションをたっぷりつけると、悦子のアナルへねじ込んだ。柔らかい悦子のアナルは男の逸物をゆっくりと飲み込んだ。悦子はアナルの肉襞を擦られて、ああっつ、いいっつ、と声をあげた。悦子はアナルでも感じる体になっていた。男が激しく腰を振る。

ああっつ。いくぞ。もうたまらない。

そう言って、悦子のアナルの中で射精した。男が逸物を引き抜くと、アナルから白い精液がとろりと流れ出した。悦子はまだ物足りなかった。射精という出口のない女の快楽は1、2度行かされたぐらいではまだまだ足りないのだ。快楽の電流は体の中を駆け巡り続けるのだ。

 これから部屋に戻って、吊ってやる。ビデオに収めておくからな。夜にはまたたっぷり可愛がってやる。

 悦子は座敷牢に全裸のまま連れ戻されると、部屋の中央に立たされた。頭上に滑車がある。これからここで吊られるのだ。男はまず両手を縛り上げて悦子を吊るした。両足の親指だけがちょうど床に着くぐらいに、男は悦子を吊り上げた。乳房をぎゅっと縛り上げ、乳首と乳輪を飛び出させた。左足を膝から吊り上げた。右足の親指だけがやっと床についている。荒縄が全身をぎりぎりと縛り上げ、体が痛んだ。特に乳房は潰れてしまうかのような痛みだ。

 前と後ろにローターを入れておいてやる。こいつがあれば時間などあっという間に経ってしまう。いつ振動するかは、ランダムに設定してある。

 男はそういうと、卵型のピンクの小さなローターをコンドームに入れ、たっぶりローションで濡らしてから、膣穴とアナルに押し込んだ。どちらの穴もするりとローターを飲み込んだ。

 さあ、仕上げだ

男は細い悦子の腰に荒縄を巻きつけると、いくつもの瘤のある荒縄を結びつけ、悦子の股に通した。瘤縄をぎゅっと締め上げると、悦子の新品の陰裂にぐいっと食い込んだ。男は何度も食い込み具合を確認する。その度にクリトリスが膣穴が尿道口が擦り上げられる。つい悦子はああっつ、と声をあげてしまう。まだ、さっき行かされた余韻が残っているのだ。男はぐいっと瘤縄を締め上げ、細い腰に巻きつけられた荒縄に縛りつけた。ちょうど瘤の部分が、クリトリス、尿道口、膣穴に当たっている。男は、悦子を完全に吊るし上げると、悦子の乳首や乳輪、荒縄が食い込んでいる陰裂をたっぷりと確認し、錠前をかちりとしめて、座敷牢から出て行った。

しばらくして、アナルのローターが振動を開始した。さっき、男に犯されたアナルが再び疼き始めた。前立腺から快楽の波が発生している。ローターの快楽は一度では終わらない。何度も何度も振動を繰り返すのだ。

そのうちに、前に入れられたローターも振動を開始した。膣穴がしんじんとほてり蜜が溢れ出る。荒縄が密でぐっしょりと濡れてしまう。

第1話 SMその1

第3話 SMその3

第4話 SMその4

第5話 SMその5