SMその4

悦子は生理がおわり、排卵日前の気分がいい時期がくると産婦人科医の山下公康に貸し出される。士郎はおりものや経血に執着があるので、排卵日後の悦子の体が気に入っているが、士郎は悦子を縛るのが好きなため、排卵日前が好みなのだ。公康は山下総合病院の医院長である。表向きは産婦人科医だが、裏では性転換手術を行い、さらに腕を磨くために多くの被験者を必要としている。

 葉山百合子の付き合っている男を、悦子にしてくれと言われた時には、胸が高鳴った。こういう手術は滅多にないのだ。公康は存分に腕を振るい、男を可愛らしい悦子へと改造した。資金は源之助が出してくれる。費用の心配はない。知る限りあらゆる技法が使えるのだ。

 士郎は悦子を検査のため山下総合病院に連れて行く。それからは公康の別荘で調教をうけるのだ。

悦子は運転手つきのリムジンで山下総合病院を訪れた。ガラス張りの玄関のドアをあけ保険証を出し、受付をすませた。保険証には宮崎悦子、女性と書かれている。受付の女性がしばらくお待ちくださいという。悦子は待合のソファーに座った。しばらくすると、白衣をきた公康がやってくる。

 悦子、元気そうだね。すっかり女になったね

 そういって、公康はまじまじと悦子の顔を見つめる。

 さあ、行こうか。検診が終わったら、リムジンでいつものところに向かってくれ。

 はい、悦子は小さく頷いた。

 悦子は、診察室に通されると、看護婦にショーツを脱ぐようにいわれた。そして分娩台に寝かされた。両足を高く上げ、パイパンの女性器が丸出しになる。看護婦に見られていると少し恥ずかしい。悦子を見ている看護婦は今の悦子とは同性なのだ。公康がやってくる。

 どれどれ、

 ゴム手袋をした手で悦子の小陰唇を左右に押し広げる。指で膣穴をいじって、確かめクスコを差し込む。悦子はその冷たさにひやっとした。公康はクスコの先、子宮口を確かめる。

 問題はないな。生理周期も異常なしだ。おりものや経血も問題ない

 公康は満足げな顔で微笑んだ。悦子は公康の最高の作品なのだ。

 悦子は分娩台を降りてショーツをはき、スカートを直した。

 そのほかに血液検査やちょっとした検査を行って、診察室をあとにした。受付前のソファーで会計を待つ。名前を呼ばれて、会計をすませると、ガラス張りの玄関をでる。リムジンが待っている。運転手が後部座席のドアを開けるので、悦子は乗り込む。悦子はこれから自分の身に起こることを想像して、少し興奮していた。体の芯がじんじんしそうだった。これから公康に縛られるのだ。

 リムジンは都心を離れ、郊外へと向かう。車窓の風景は田園の風景に変わっている。田園の風景はやがて、山の景色になる。公康の別荘は山の中にある。山を少し登ったところにコテージが建っている。リムジンがそのコテージの玄関につける。女性が玄関ドアを開けて出てくる。これから3日間、公康と悦子の世話をするお手伝いの葉山君子だ。運転手が後部座席のドアを開け、悦子はベージュのパンプスを揃えて車を降りた。

 お待ちしておりました。悦子様。

 君子は、悦子の方へ歩み寄ると、悦子からハンドバックを受け取った。こちらへ、君子はそういうと、くるりと踵を返してコテージの中へ向かう。君子はこれから悦子がどんな風に扱われるかを知っている。公康がやりすぎないように監視するのが仕事なのだ。悦子は君子について中に入った。君子は悦子を2階の部屋へ案内した。

 お昼の用意ができたらお呼びします。

 そう言って君子は出て行った。部屋は悦子のために用意されたものだ。姿見があり、三面鏡の化粧台がある。そこには日頃悦子が使っている化粧品が用意されている。悦子は大きなダブルのベッドに腰掛けた。この部屋で眠ることはないだろう。地下のSM部屋で吊るされることになる。それが公康の趣味なのだ。士郎とは違い、悦子を美しく縛ることに夢中になっている。縛られて苦悶の表情を浮かべる悦子を眺めるのが楽しみなのだ。悦子は公康とのプレイを想像すると股間が濡れてしまいそうだった。部屋のクローゼットに吊るしてあるワンピースやドレスを眺めていると、ノックの音がした。君子が呼びに来たのだ。はい、と答えて悦子はドアを開けた。お食事の用意ができております、君子はそう言った。悦子は君子について一階のダイニングルームへ降りて行った。君子のつくったハンバーグのいい匂いがする。おいしそう、悦子は声に出した。君子に案内されて、ダイニングテーブルについた。テーブルには悦子の分と君子の分が用意されている。悦子は君子と一緒に昼食を黙々と食べた。

 公康がやってきたのは6時ごろだった。悦子はきちんとメイクをして、クローゼットの中にあった気に入ったピンクのドレスを着て公康を迎えた。

 お帰りなさい、悦子が微笑んでそういうと 

 悦子、きれいだな。今日から3日間は俺のものだ。

公康は嬉しそうな笑みを浮かべながら入ってきた。食事の用意はできていた。公康から何時頃につくか君子が連絡を受けていたのだ。ダイニングテーブルで公康は悦子と並んで席に座った。夕食はステーキだった。君子が悦子にステーキの汁がかからないようにエプロンを渡した。公康は、ステーキを小分けに小さく切って、ゆっくりと口に運ぶ悦子を楽しそうに眺めながら食事をした。悦子は長い髪が前に垂れないようにシュシュで髪を束ねている。悦子は女としてのマナーが身についている。公康はステーキを適当な大きさに切り分けて口に運んだ。悦子のかつては俺のように男らしく食事をしていたはずなのだ、それがすっかり女として悦子としてきれいに食事をするように訓練されている、そう考えると公康は興奮した。

 食事が終わると、公康は一旦悦子を寝室にさがらせた。寝室で悦子は着ているものを全部脱ぎ全裸になった。ベッドにはおりものシートを貼り付けた脱いだばかりのショーツをおいた。今の時期はおりものは少ない。公康はそれをチェックする。クローゼットの引き出しからチェーンのついた首輪を取り出し、首に取り付けた。部屋のドアの前で正座をして公康を待つ。

 公康がノックもせずに入ってきた。悦子は頭を下げた。公康はベッドの上のショーツのおりものシートを確認した。

 おりものはまだ少ないな。ちょうどいい責めごろだ。

 公康は首輪のチェーンを引き、悦子を廊下へ連れ出した。悦子は四つん這いで歩き、2階から1階へ、1階から地下室へ首輪のチェーンを引かれていく。地下室の扉を開けると、そこには大きなベッド、三角木馬があり、天井にはチェーンブロックが取り付けられている。公康は悦子をベッドに転がして、膝を立てたうつ伏せの体勢にし、両腕を後ろ手にし、前から縛り上げる。乳房が縄に挟まれて、ぷっくらと飛び出している。女性器にたっぷりローションをぬり、三角木馬にもローションを塗ると、悦子を抱えて、三角木馬にまたがらせた。髪を荒縄で一つに結び、天井から伸びるチェーンに結びつける。悦子は三角木馬から逃れられなくなった。公康が悦子の小陰唇を左右に押し広げ、直接女性器に三角木馬が食い込むようにさせる。クリトリス、尿道口、膣穴が悦子の体重で直接三角木馬に押し付けられる。公康は、悦子の両方の足を膝から折り曲げて、縄で縛り上げた。

痛い、痛いよー

悦子は本当に股が裂けてしまいそうだった。いつもの責めとはいえ、三角木馬責めはきつい。三角木馬が陰裂にぴったりと密着している。男だった時には陰嚢がぶら下がっていたところがすっぱり切られた切り株のようになっている。そこに三角木馬が密着して陰裂に食い込んでいる。激しい痛みだが、それが快楽に変わりつつある。尿道口が刺激されておしっこがほとばしる。クリトリスが強く擦り付けられ、膣穴に三角木馬の先端部分が食い込んでいる。

いい眺めだ

公康はうれしそうに微笑んだ。痛みを我慢している悦子は全身から汗が吹き出し、膣穴からは膣を守るための蜜が溢れ出し、三角木馬の上はナメクジが這い回ったかのようにぬらぬらとしている。

痛みが快楽に変わりつつある悦子は、ああっつ、ああっつ、だめっつ、と声をあげる。クリトリスがジンジンする。強く押し付けられたクリトリスからは快楽の波が発生する。膣穴の浅瀬も激しく擦られて、擦りあげられた肉襞からも快楽の波が発生する。クリトリスからの快楽の波と膣穴からの快楽の波がお互いに干渉しあい、大きな波になり、悦子の意識を飲み込んでいく。ああっつ、いくっ、と叫び、激しい痛みの中で、激しい快楽を覚えた。悦子は痛みに快楽を覚えるマゾ奴隷になっていた。

公康は悦子を三角木馬から降ろすと、荒縄を解いてベッドへ放り投げた。仰向きに寝かせ、両膝立ちにして女性器を覗き込む。三角木馬の先端が食い込んで少し出血している。出血した女性器は、花開いた真っ赤な薔薇のようだ。蜜と小便でぐじょぐじょに濡れている。公康はパンツを脱ぎトランクスを脱ぐと、勃起した巨大な逸物にスキンをかぶせローションを塗ると、悦子の花開いた女性器に勢いよく挿入した。ぐじょぐじょの女性器はずっぽりと公康の逸物を飲み込んだ。公康の逸物に無数の肉襞が絡まり締め付ける。悦子は公康の逸物が体内に入ってくると、ひやっとして膣穴がきゅっと締まるのを感じた。男の逸物を受け入れるときはいつもこうなのだ。女の体は不思議なものだ。公康が何度も腰を振るとさらに膣穴がきゅきゅと締まる。膣の中の肉襞が逸物に擦れて気持ちがいいのだ。擦れた無数の肉襞から快楽の波が発生する。三角木馬に乗せられた痛みなど忘れて、公康の体にしがみついた。もっと擦って、もっと擦って、そう思いながら悦子はしがみついた。公康は無数の肉襞で締め上げられて限界に達しようとしていた。最後の一振りで腰を打ち付けると、ああっつ、と声を出して悦子の中で行ってしまった。悦子はまだ物足りない感じだった。公康にしがみついた手を離さずにもっと、もっとしてと言った。公康は悦子を抱きしめて、唇でその口を封じた。

これからお前を吊るしてやる。お前の一番大好きな責めだ。一晩中楽しむがいい。俺が明日の夜帰ってきたらまた思いっきり抱いてやる。

 そういうと、悦子の前の穴と後ろの穴にスキンにくるんだローターを押し込んだ。ローターはするりと入った。

 ローターは不定期に振動するようになっている。下にはビニールシートを敷いてある。漏らしたくなったら漏らせばいい。そう言って公康は悦子を後ろ手に縛り上げ、天井からぶら下がるブロックチェーンに吊るした。ローターの入った女性器の小陰唇を押し広げて陰裂に沿って瘤縄をぎゅっと食い込ませた。左足は膝から折りたたまれて縛りあげられ、右足の親指だけがようやく床につく格好で縛りあげられた。

 公康は悦子を縛り上げると部屋から出て行った。悦子は明日の夜までこのままだ。膣穴の奥とアナルの奥で時々ローターがうなりをあげる。そのたびに縄の瘤を蜜で濡らしてしまう。悦子は吊られてまんじりとも眠れない夜を過ごす。うつらうつらするとローターがうなりをあげる。その度にクリトリスが勃起し、膣穴がほてり、縄の瘤に擦れて快楽の波が発生してしまう。ローターは強くなり、少し弱くなり、さらに強くなって膣内と直腸の中で暴れまわる。悦子がじたばたすると、股間の瘤縄がクリトリスと膣穴の浅瀬を擦り、快楽の絶頂がやってくる。悦子は何度も縛られ吊るされているうちに、自ら絶頂を迎える方法を覚えてしまった。悦子は快楽の虜だった。一晩中、何度も絶頂を迎えるのだ。その度に小便を漏らし、下に敷かれたマットを濡らしてしまう。

 君子がやってくることで朝が来たことがわかる。脚立を用意し、それに登って吊られたままの悦子にお粥を食べさせる。君子には吊られた悦子を目にすることは当たり前になっている。お粥を食べさせることは君子の仕事なのだ。君子が給餌している最中も、膣内と直腸のローターが回転を始めると、悦子は思わず身をよじり、ああっ、と声を上げてしまう。それも君子にはわかっていることだ。お粥を食べさせ終わると、君子は悦子の下に敷かれた小便を吸収したマットを綺麗なものに取り替えて、部屋を出て行った。悦子の瘤縄はなめくじが這ったようにべとべとになっている。

 悦子は公康が帰ってくるまで吊られていた。そして、何度もローターで絶頂を迎え、小便をもらした。悦子は快楽の中で縄酔いしていた。陰裂に食い込んだ瘤縄はぐしょぐしょだ。帰ってきた公康は悦子をブロックチェーンから降ろすと、縄を解いてベッドに放り投げた。

 悦子、縄は十分に楽しんだか?今晩はたっぷり可愛がってやる。

 公康は着ていた服を脱ぎ捨てると、巨大な逸物をそそり立てて悦子に覆いかぶさった。悦子は一晩中、ローターでかき回されて何度も絶頂を迎えたにもかかわらず、クリトリスが膣穴が、そして膣穴の前庭がじんじんとしびれ、蜜がこぼれ出していた。公康の逸物で一気に貫いて欲しかった。悦子の体は女そのものだった。悦子は女の快楽のとりこだった。覆いかぶさってきた公康を受け入れ、その広い背中にしがみついた。悦子は公康の逸物を無数の肉襞でぎゅっと締め上げると、ああっつ、いいっつ、と喜びの声を上げた。

第1話 SMその1

第2話 SMその2

第3話 SMその3

第5話 SMその5