「花子はお乳がきれいだから、垂れないように家で飼うときはブラをさせないとね。それに生理もあるからショーツも履かせてあげないとね」
そう言って、美香は、クローゼットの中からブラとショーツを持ってきた。お餅のように垂れ下がるお乳にそっと被せて、布の部分を引き延ばして、後ろのホックで止めた。ショーツにはおりものシートを貼って、履かせた。
「花子用の可愛らしいワンピースもつくったのよ」
美香が取り出したワンピースは本当の犬に着せるみたいに、背中で簡単にホックでとまるタイプだった。お尻には尻尾を出す穴が開いている。尻尾を出して、背中のホックを留めてワンピースを着せた。美香は部屋にある大きな姿見の前に玲奈を引いていった。
「可愛らしいでしょう。本当のわんちゃんみたい」
そこには本当の犬みたいなワンピースを着せられ、四つん這いで口枷をされ、舌をだらりと垂らした玲奈が映っていた。鏡に映った手は本物の前足みたいだった。
「花子のおトイレをつくってあげるわね。おしっこはもう人間のおトイレは使えないのよ」
そういうと美香は出ていった。女2人を連れて戻ってきた。一人が箱を持ち、美香ともう一人が砂袋を持っている。箱をカーペットの床に置くと、砂の袋を開けて、箱を砂で満たした。
「これが花子のおトイレよ。おしっこもうんちもここでするの。砂は臭わない消臭砂を使っているから、ほとんど匂わないわよ」
美香は、玲奈の目線に屈みこんで、目を見ながら微笑んで言った。
女二人は、砂場の前に足を拭く足拭きマットを、雑巾でつくっている。
「さあ、してみなさい。まずは、ショーツを脱いで」
玲奈はいやいやをした。美香の見ている前で、それに知らない女がみている前でおしっこをするなんて、すごく恥ずかしい。おしっこは個室でするものだ。それがこうして見られながらすると思うととても耐えられなかった。玲奈の目から涙がぽろぽろとあふれた。
「いずれはおしっこがしたくなるのよ。おトイレを使えるようにしておかないとね。カーペットを汚されたら困っちゃうわ」
しぶしぶ、玲奈は砂場に入った。ワンピースをグーの手でたくし上げ、グーの手をショーツの脇に押し込んでショーツをおろし、膝に引っ掛けた。体育すわりのような格好になる。おしっこが砂場からはみ出さないように、なるべく遠い位置に陣取る。すごく恥ずかしい。お腹に力を入れるとちょろちょろとおしっこが飛び出した。目の前の砂がおしっこで濡れてしまう。
「花子のおしっこ穴を拭いてあげて。もう自分では拭けないんだから」
女は玲奈の濡れたおしっこ穴を拭いた。玲奈は自分でなんとかショーツを持ち上げた。砂場から降りるときには、その前足と後ろ足をき女がきれいに拭いた。
「花子、これから母に紹介するわ。一緒にお食事よ」
玲奈の首輪に鎖のリードを取り付けると、引いて廊下に出た。