第5話 ディルドで中行き

ホステス「まゆ」はお客さんに体を触られてもあまり嫌がらない。まだ女子としての羞恥心が薄いのだ。そのおかげで、ヘルプとして役立っている。

「そんなに女の体を触りたいんなら、まゆちゃんのを触って。まゆちゃんなら少しだけなら許してくれるから」

いやらしいおじさまたちは、まゆの柔らかいおっぱいを脇に腕を回してそっと触ってくる。まゆはにこっとしてあげる。その手は、おっぱいから丸いお尻にまわり、手を引っ込める。

「事故の前も、今もまゆは嫌がらないわね。平気なの?」

「平気ってわけじゃないけど、こういうお仕事だし、少しぐらいなら」

「まあ、よっぱらっているしね。でも、私はそういうの嫌。少しなら我慢するけれど」

麗子はどこかで自分をまだ男だと思っている。完全には女になりきれてはいない。それでも、麗子はこの仕事を楽しいと思っている。男の人とおしゃべりするだけの仕事。それにただのヘルプだ。綺麗だね、とか色っぽいね、とか褒められるとまんざらでもない。女として美しいといわれて嬉しい気持ちと、男とのおしゃべりが同性とのおしゃべりのような気がしてくる感じ。男と女の真ん中にいる感じだ。

控え室で麗子に戻り、茜と一緒にマンションへ帰る。自分の部屋へ戻って部屋着に着替えると、茜の部屋に行く。茜と台所に並んで一緒にお料理をする。

「麗子、だいぶ馴染んできているわね。ヘルプじゃなくてもいけそうよ」

「そんなことないわ。みんなのおかげでなんとかやれているだけ」

「オナニー はしてる?」

「ディルドでしているの。太いのが入るようになったわ」

「今晩、私のベッドでエッチしよう。私も太いの持っているの」

お料理ができあがると、一緒にいただきますをして食べる。食べ終わると、台所で一緒に食器を洗って片付ける。

「お風呂も一緒にはいりましょう。今沸かしてくるわ」

そう言って、茜はお風呂に行ってしまう。麗子はリビングのソファに腰を下ろしてテレビをつけた。しばらくして、茜が戻ってきて、麗子の隣に座った。茜が麗子の匂いを嗅ぐ。

「すっかり麗子の匂いがするわね。どこからどう見ても麗子ね」

茜が楽しそうにいう。

「麗子さんの化粧品やシャンプーやコンディショナーを使っているんだもの。どうしてもそういう匂いになるわ。下着も服も麗子さんが使っていたものだし」

茜が部屋着の上からおっぱいを触ってきた。

「本物の麗子のおっぱいね。大きくて柔らかい。お風呂で触りっこしましょう」

お風呂が沸くまで、たわいない話をした。

お風呂ではお互いの体を洗いっこした。おたがいの女性器や乳房を丁寧にあらった。

「だ、だめ。それ以上すると感じちゃう。やめて」

女の体は感じやすい。乳首も女性器全体も性感帯だ。男同士で体を洗っても感じてしまうことは絶対にないが、女同士だと十分にありえるのだ。乳首はクリトリスみたいな性感帯だ。それだけで行けてしまう。

お互いの体をきれいに流すと、肩を寄せ合って、湯船に浸かった。

「麗子の体は感じやすいわよね。女になってよかったでしょう。生理は大変だけれど、男よりもずっと楽しいわよ」

「ええ。女の方がなんか楽しい」

それは麗子の実感だった。慣れないお化粧やスカートやストッキングも周りから見れば美しい女性に見えるのだ。そういう装いをすることは楽しかった。男では味わえなかった楽しさだ。それに女のオナニーは男のオナニーの比ではない。たぶん、セックスも楽しいはずだ。

お風呂をでて体を乾かすと、どちらともなくベッドへ向かった。茜がクローゼットから太いディルドとコンドームを持ってきた。

「私、これでしているのよ。これでしましょう」

茜はディルドにコンドームを被せると、麗子のクリトリスを触ってきた。

「濡れてきたら、これが入るはずよ。毎日しているんでしょう?」

「ええ、最近は奥をずんずんすると気持ちいいの。太いディルドを入れると膣が締まる気がするの」

「気のせいじゃないわ。太いのが入っていくと反射的にぎゅっと締まるのよ。男の人はそれが気持ちいいの。女はそれで奥をずんずんされると気持ちいいの」

そう言いながら茜は麗子のクリトリスをこりこりといじり始めた。クリトリスが固く勃起し、膣から蜜が流れ始める。

「クリでいっちゃいそう。もう、だめ」

「我慢して。いま入れてあげるから」

茜はコンドームを被せたディルドを濡れてぐじょぐじょになった膣穴にゆっくり押し込んで行った。ディルドが肉襞を擦る度に、肉襞から快楽が発生する。

「ああっ、気持ちいい。もっと、いれて」

茜はディルドをさらに深く押し込む。そして、奥をずんずんと突く。

「ああっ。奥が気持ちいい。すごくいいっ。ああっ。いいっ」

麗子が声をあげる。膣からはだらだらと蜜が滴っている。

「こんな太いのがずっぽり入っちゃっているわ。麗子は淫乱な牝になったわね」

そう言って、茜はディルドをさらに出し入れすると、体を強い電流が駆け抜け、体をがくがくと痙攣させて、麗子は行ってしまった。麗子の体は汗でぐっしょり湿っている。麗子は目をとろんとさせている。

「行っちゃったみたいね。しばらく休んだら、今度は私にして」

「わ、わかったわ。でも、体が痺れてすぐには動けない」

茜は麗子の隣に寝そべって、麗子を抱きしめた。

「麗子は本物の女のように行くのね。すっかり女なのね。それにいやらしい牝の匂いがぷんぷんするわ。これなら今度の朗さんとのセックスは楽しめそうね」

麗子は体が回復するまで茜に抱きついていた。麗子は茜のクリトリスをこりこりといじり始めた。乳首を柔らかい唇で吸った。

「ああっ、いいっ。クリをもっといじって」

麗子は茜のクリトリスをこりこりと強く押した。膣穴から蜜が滴り落ちる。

「茜にも入れてあげるわね」

麗子はゆっくりとディルドを茜の膣穴に押し込んだ。膣穴は驚くほど柔らかく、あっという間にディルドを飲み込んだ。

「すごいわ。あっという間に入っちゃった」

「いつもはもっと太いのでしているのよ。それでも気持ちいい。奥を突いて」

麗子はディルドを出し入れして、奥を何度もついた。膣穴もディルドも蜜でぐしょぐしょだ。

「ああっ。もうだめ。いっちゃう。いっちゃう」

膣穴から蜜を滴らせながら、体をがくがくっとさせて、茜は行ってしまった。茜は麗子に抱きついた。麗子は茜の匂いを嗅いだ。甘い女の匂いがする。妻もセックスのあとはこんな匂いがしていた。たぶん、今の自分も同じ匂いがしているのだ。

「すごくよかった。私もしばらく動けないわ。少ししたら、一緒にお風呂に入りましょう」

「朗さんとするのが楽しみになってきたわ。この前は気持ちよくなかったけれど今度は気持ちよくなれるかも」

「大丈夫よ。太い方が気持ちいいわ。ディルドよりも実物の方が気持ちいいんだから」

その夜、麗子と茜は再びお風呂に入り、汗でぐっしょり濡れた体や髪をお互いに洗い流した。

数日後に朗から麗子に連絡が入った。麗子はまた、朗とセックスすることになった。