第6話 女のオナニー

「さあ、いじって。ちんぽがついていても、もう男みたいに私とセックスはできないでしょう。これからは、女同士、レズみたいに愛し合いましょう。しばらくは二人きりで、ここからは出られないんだし」

「お、俺、ま、まだ、女じゃないし」

雪子は、シャワーで洗い流されてびしょ濡れのまま、美樹のほうに向き直った。透明な液体を吐いたちんぽは、きれいになってちんまりとしている。

「俺なんて言っちゃ駄目。雪子はいずれは、私と同じただの女になるのよ。ニューハーフの時代は蛹みたいなもの。女になるための練習よ。私と同じ女の体になったら、クリトリスで行けるようになるわ。さあ、触って」

そう言って、美樹は、雪子の細い指を自分のクリトリスへ導いた。美樹のおまんこは無毛で、陰裂がくっきり見える。美樹のクリトリスは、小さな突起みたいに見える。

雪子は、美樹に導かれて、美樹のクリトリスをこりこりと押した。

ああっ、と美樹が声をあげる。

「私も女になると、こんなに感じるの?」

「ええ、すごく気持ちいいわよ、女は。男の人は射精すると終わりでしょう。でも、女の快楽には射精っていう出口はないの。ずっとじんじんしていて、体が疲れ果てるまで何度でもいけるのよ。もっといじって」

そう言って美樹は雪子の指を自分のクリトリスに押し付けた。雪子は何度も指で押しつぶした。ああっ、ああっ、と美樹が声をあげるたび、無毛の膣穴から蜜がだらだらと溢れてくる。

「今度は、膣の浅瀬をかき混ぜてちょうだい」

美樹は自分でクリトリスをいじり始めた。雪子は蜜でべっとりと濡れた、膣穴に右手の中指と人差し指を入れて、浅瀬を、お茶を点てるみたいにかき混ぜた。さらに激しく蜜があふれてくる。

「ああっ。気持ちいい。もう、行きそう。行っちゃう」

雪子がさらにかき混ぜると、美樹は電撃に打たれたかのように、体をがくがくっとさせて行ってしまった。それでも、雪子の手を握っている。

「もう一回、して、おまんこがじんじんするの。女は一度行っても快楽が消し炭みたいに燃え残っているの。鞴で空気を送り込まれるみたいに、あっという間にまた燃え上がるの」

そう言って、べっとりと蜜で濡れた雪子の指をまたクリトリスに持っていった。クリトリスはちんぽみたいに固く勃起して、皮から肉芽を覗かせている。雪子はたっぷりと蜜で濡らして、肉芽をこりこりといじった。本物の男のちんぽみたいに固く勃起している。膣穴からはまた、蜜が溢れ出している。雪子は、美樹を見てももうちんぽが大きくはならない。雪子は、もう蜜の溢れる膣穴にぎんぎんに勃起したちんぽを入れることはできないのだ。できることは、お互いに行かせ合うこと。美樹は膣穴やクリトリスをいじくられ、雪子はアナルの前立腺を刺激されて、お互いを行かせ合うのだ。

雪子は、勃起したクリトリスを舌を使って、刺激してあげた。

「ああっ、きもちい。もっとして」

雪子が舌で皮を剥いて、勃起した肉芽をいじくりまわすと、また美樹は体をびくびくっとさせて、

「ああっ、いいっ、もうだめ」

と言って、行ってしまった。

更にもう一度、雪子は美樹を行かせてあげた。それから雪子は美樹の赤く火照った体をシャワーで流してあげた。

「女の体はすごいね。女とのセックスの時は、いつも自分が行くことばかり考えていた。自分が気持ちよくなるために腰を振って。でも、女の体はそんなものじゃ満足できないんだね。男よりも何倍も激しく感じるみたいだ。妻も一人の時は、自分でしていたのかな?」

「当たり前でしょう。女の快楽は底なしなのよ。男がちんぽを入れただけじゃ満足できるわけないじゃない。たぶん、ディルドやローターも持っているはずよ。ここにもあるわ」

そう言って、美樹が微笑んだ。

 

この部屋に監禁されてから、雪子は美樹と同じベッドで眠っている。ベッドはキングサイズ。隣に美樹が眠っていても、もう興奮することはない。ベッドは美樹の女の甘い匂いがする。その匂いは、雪子の体にも染み込み始めている。眠る時は、お揃いのパジャマを着て、ブラはしない。雄介の隣で眠る、妻の麗子みたいに、雪子は美樹の隣で眠っている。

雪子は毎日の化粧が当たり前になった。体からは女の化粧品の匂いがする。ブラもショーツも当たり前につけている。ずっと女だったみたいに。もはや、美樹のどんな痴態を見ても、興奮する要素はなくなってしまった。もう、妻の麗子をみても興奮することはないのだろう。そう思うと、雪子は少し悲しくなった。

アナルの拡張は続けられている。前立腺オナニーのおまけ付きで。次第に太いバイブが入るようになっている。尻穴が餅のようにバイブに吸い付き、飲み込んでいく。15センチの長さのが入るようになった。洗浄のアナル浣腸の手順も

すっかり完璧になった。奥までずんずんと突かれた後は、浅瀬にある前立腺を刺激されて、小さな女のちんぽがどろっと透明な液体を吐き出す。

美樹は、自分で勝手にバイブでオナニーをしていることもあるし、雪子に手伝わせることもある。この監禁部屋では、お互いのプライバシーはない。何もお互いに遠慮はいらないのだ。雪子は、アナルのトレーニングを兼ねて、自分でアナルオナニーすることを覚えた。バスタブに座り、自分でアナル洗浄して、アナルビーンズで前立腺を刺激するのだ。

雪子はこうして、完璧なニューハーフになっていった。見た目は、どこからどう見ても美しい女だった。監視の女や男が、食事や女性ホルモンを打つときに、雪子の変化を見ている。そろそろ、ニューハーフとして、独り立ちして、客をとるときがやってきた。美樹との別れが近づいている。