第1話 香港の夜

高山雄介はキングサイズのベッドの上で、妻になったばかりの麗子の膣内に、後背位で深々と巨大なペニスをねじ込んでいる。麗子の膣からは蜜が滴り、ああっ、いいっ、と声を上げて、シーツを握っている。大きな乳房は哺乳瓶のように垂れ下がり、ピンクの乳首がその先端で揺れている。麗子の白い肌は汗を流し、赤く上気している。

ここは香港のネイザンホテル10階。ネイザンロードに面した有名なホテルだ。雄介は麗子と結婚したばかりで、2泊3日の新婚旅行に来ている。雄介は高野商事に勤めるサラリーマンで、仕事が忙しく新婚旅行でも長い間仕事に穴を開けておくわけにはいかない。妻の麗子が香港なら行ってみたいし、2泊3日なら大丈夫じゃない?と言ったので、2人の新婚旅行は香港に決まった。ホテルは九龍エリアのネイザンロード沿いに取り、プロムナードや黄大仙、女人街、九龍城、ディズニーランドなどに行こうと決めていた。

今朝の9時頃、香港国際空港に着き、エアポートエクスプレスで九龍に着いた。ホテルに荷物を預ける、さっそくネイザンロードの観光に繰り出した。あちこちを見て回り、午後3時頃にチェックインし、部屋に入ると、雄介は荷物を放り出し、麗子に抱きついた。

「今から?」

「いいじゃないか。せっかくの新婚旅行なんだし」

「いいわよ。せっかく2人きりだし、私とても楽しいもの。あなたと結婚して幸せ」

麗子はそう言って、大きな窓のレースカーテンを閉めた。外の景色は見えないが明るい8月の午後の光が入ってくる。

麗子はストライプのワンピースを、サッシュベルトをさっと外して脱いだ。豊満な乳房を支えるブラと小さなショーツを包むベージュのストッキングという姿になった。雄介も着ていたポロシャツとパンツを脱いだ。麗子はブラとショーツを脱ぎ全裸になると、ハンドバッグからコンドームを取り出した。全裸になった雄介のペニスは、白くて柔らかな体の麗子を見てギンギンにたぎっていた。麗子はコンドームの袋を破って、ペニスに被せると、口でコンドームを含んでペニス全体に被せた。雄介が気持ちよくなるように少しだけフェラチオをした。

「どう?少し気持ちいいでしょう。でも入れるのは私の中よ」

麗子は処女ではない。雄介と2年の同棲生活の末に結婚したのであり、まだ子供は早いということで、コンドームをつけてセックスをしていた。麗子が口でコンドームを被せることは定番になっていた。雄介はベッドに横になった麗子のクリトリスを刺激し、膣穴をかき回した。蜜が溢れて、膣がベトベトになる。麗子は濡れやすいのだ。

「準備はいいみたいだね」

「来ていいわよ」

雄介は正常位でペニスを麗奈の膣に押し込んだ。麗奈の膣はするりと雄介のペニスを飲み込んだ。雄介は仰向けになった麗子に覆いかぶさり、抱きしめると、激しく腰を打ちつけた。麗子が膣をきゅっと引き締めた。

「ああっ。いいっ。麗子は最高だ」

「もっと、こすって、もっと我慢して、もっと突いて」

雄介は何度か腰を打ち付けたが、あまりの快楽に限界に達し、麗子の中で射精した。

「終わっちゃったのね。残念」

麗子は、雄介を抱きしめながら耳元で残念そうに囁いた。雄介は麗子の上気した体から立ち上る甘い女の匂いを嗅いでいる。

「ごめんね。指でしてあげる」

雄介のペニスは麗子をいつも満足させられない。雄介のペニスは麗子の膣壁や膣奥を刺激するには十分に巨大なのだが、麗子が気持ちよくなる前に行ってしまうのだ。だからそのあとは指でご奉仕することになる。

「雄介には奥で行かせて欲しいのにな。奥をずんずんして欲しいのに。いつも自分だけ先に行っちゃうんだから」

麗子は不満そうだ。股をM字に開き、後ろに両手をついてベッドに座った。むき出しの女性器はさっきの行為で花が綻びかけている。雄介は小陰唇を左手で押しひらくと、右手でその頭にあるクリトリスを、膣から溢れた蜜で濡らして、優しく何度もこすった。

「ああっ。気持ちいい。もう少し、強くして」

言われるままに雄介はクリトリスを少し強めにこりこりといじる。そして、膣の中を右手の中指、人差し指、薬指でかき回す。膣襞が絡みついてくる。何度も出し入れして激しくこする。

「ああっ。いいっ。行きそう。そのまま、こすって。そのまま、そのまま」

雄介は右手の指で、膣中を激しくこすり続けた。

「ああっ、ああっ、行っちゃう。行っちゃう」

声を上げて、麗子は行ってしまった。雄介が麗子を抱きしめてキスをすると、麗子も雄介を抱きしめてキスを返してきた。雄介の口の中に麗子の舌が入ってくる。雄介は麗子と舌を絡めた。二人はしばらくの間、お互いを抱きしめ合っていた。その後で、二人でシャワーを浴びた。

「しばらくベッドでのんびりしたら、外にご飯に行こう。夜はまた、しましょう。今度は後背位で。眠る前にもまた別の体位でしましょう。雄介は早く行っちゃうけれど、優しいから好き」

そう言って、麗子は雄介に抱きついてきた。麗子の豊かな白い乳房が雄介の体に触れた。雄介は麗子の首筋から立ち上る女の匂いを嗅いだが、ペニスはまだ回復しなかった。

6時までベッドでのんびりして、それから外にご飯を食べに行った。外はまだまだ明るかった。二人は今晩に備え、アルコールは控え、いろいろな精のつく中華料理を食べた。それから屋台を冷やかしてホテルに戻った。

ベッドで少しのんびりしてから麗子は雄介に抱きついて言った。

「さあ、始めましょう。もう元気になったんじゃない?雄介とこんなにのんびり過ごせるのは久し振りなんだもの。できれば何回もしたいわ。いつも欲求不満なの。雄介の匂いを嗅いで、肌の温もりを感じているのが好き。ずっとこうしていたいわ」

雄介は同棲期間も、仕事が忙しく、帰りが深夜になることもしばしばだった。土日も出勤があったり、疲れてぐったりしていたりで、麗子とじっくりセックスをすることはあまりなかった。麗子の性欲を満足させてあげることはできなかった。雄介にはこの新婚旅行がじっくり麗子を味わう機会だった。外ご飯を食べ、のんびりしたことで雄介のペニスは回復していた。

「後背位でする。全部脱げ。麗子」

雄介は男らしく命令した。これはプレイの一環だった。雄介はこんな風に麗子に命令したことなどなかった。外でご飯を食べた時、麗子が提案したのだ。男らしい雄介が見てみたい、と。麗子は着ているものをさっさと脱いで裸になり、ベッドの上で四つん這いになった。麗子の後ろに立つ雄介からは、麗子のアナルと脱毛処理をした女性器が丸見えになる。雄介には後背位は初めてだった。同棲生活でのセックスはいつも正常位だった。いろいろな体位を試してみたいと言ったのは麗子だった。雄介は麗子の小陰唇を開き、クリトリスをいじった。膣をかき回した。膣はアナルの真下に位置している。雄介が膣をかき回すことで女性器が花が綻びるように花開いていく。膣穴がぽっかり口を開き、暗がりでピンクの膣襞がひくひくと蠢いている。真上ではアナルが口をすぼめている。雄介は着ているものを全部脱いで、片膝立ちでぎんぎんに勃起した巨大なペニスにコンドームを被せると、ぽっかり口を開いた膣穴にペニスを押し込んでいく。

「ああっ、気持ちいい。もっと突いて」

雄介は、麗子の垂れ下がった乳房の先端のピンクの乳首をこりこりと何度も押しつぶすと、さらに自身のペニスを固く勃起させた。それを腰を振って何度も麗子の中に押し込んだ。麗子の膣襞が雄介の巨大なペニスに絡まりついて締め上げる。

「ああっ。いいっ。行きそうだ」

「まだ、我慢して。もっと突いて」

雄介は何度か突いて、絡まりつく膣襞を激しくこすった。しかし、あまりの快楽に限界を迎えていた。もう我慢できなかった。

「もう無理だ。行く」

「我慢して。突いて」

なんとかあと2突きすると、雄介は麗子の中で行ってしまった。

「行っちゃったの?仕方がないわね。じゃあいつも通り、指でしてね」

雄介は麗子を仰向けにすると、花開いている女性器の頭にあるクリトリスをいじった。麗子は性欲の強い女だ。でも、それ以前に雄介が付き合った女も、麗子は2番目に付き合った女だったが、性欲が強かった。2人しか経験がなかったが、女という生き物はそういうものかもしれなかった。麗子は行く時には体を少し痙攣させるが、男のようにそこで快楽が終わってしまうものではなく、快楽は消し炭のように残り続けるらしかった。男のように射精という出口がないのだからそういうものかもしれなかった。

雄介は麗子のクリトリスをこりこりといじり、勃起して皮からはみ出した肉芽を蜜でこね回して上げた。

「ああっ、気持ちいい、もっとして」

雄介ははみ出した肉芽をこね回した。

「ああっ、いいっ、いくっ」

麗子は右足を痙攣させて行ってしまった。

「まだ体が熱い。まだもやもやするの。膣を思いっきりかき回して」

ああ、と返事をすると雄介は麗子の膣内を右手の人差し指、中指、薬指で激しくかき混ぜた。雄介は自分がもう少し持って、奥を激しく突いてあげることができればと思った。雄介は長くは持たないのだ。だから麗子を満足させられないのだ。それは雄介のコンプレックスだった。それでも、麗子は雄介の指技には満足してくれているみたいだった。差し込んだ指に麗子の肉襞がまとわりつき締め付ける。雄介はその蜜でぬるぬるする肉襞を激しくこすった。

「いい。いいわ。行っちゃう。行っちゃう」

雄介が手を止めず、激しく出し入れを続けると、また麗子は少し体を痙攣させて行ってしまった。

「満足したわ。こっちに来て」

雄介は麗子の隣に寝転がると麗子を横向きにさせて抱きしめた。

「麗子、愛している」

「私もよ。雄介。愛しているわ。大好き」

そういうと麗子は雄介の唇に口づけをした。麗子が舌を絡めてくる。雄介も舌を絡めた。赤く上気した麗子の体から立ち上る女の甘酸っぱい匂いが雄介の鼻腔を刺激する。雄介は麗子の匂いを胸いっぱい吸い込んだ。二人はしばらく抱き合ったままじっとしていた。

「雄介。ビールが飲みたいわ。それになにかおつまみも買ってきて。一緒に飲みましょう」

「わかったよ。シャワーを浴びたら買ってくる」

「それまでに私もシャワーを浴びておくわ」

雄介はシャワーを浴びて、体を綺麗に流すと、バスタオルで全身をくまなく拭いた。トランクスにシャツを着て、その上からポロシャツとジーンズを身につけた。コンビニで買うのに必要なだけの小銭をポケットにねじ込んだ。

「行ってくる。3回ノックしたら開けて。俺だから」

「わかったわ。あなた以外には誰も入れないわよ。待っているわ。早く帰ってきてね」

雄介はスニーカーを履くと、部屋の外へ出て行った。麗子が雄介を見たのはこれが最後になった。