第5回 初めてのスクール水着

茜は、美樹のお屋敷でのお泊まり会で、美樹、華、結衣、桃香とさらに仲良くなった。この5人の中では茜は一番体が大きく、一番小柄なのは華だった。でも、そんなことには関係なく、お互いに、抱きついたり、じゃれあったりするほど仲がよくなった。茜はすっかり、自分が女性であるという認識ができあがっていた。仲良し5人組では、他の人が聞いていないところでは、生理がどんなとか、どんな生理用品を使っているかという話をする。茜の生理はこの5人の中では軽いほうみたいだった。茜はこういう女の秘密を共有する女の子になっていた。茜はクラスの男子とはほとんど話をすることはなかった。

中間テストは、お泊まり会の他にも勉強会を開いたりして、茜は結構いい点数が取れた。2度目の中学2年生で、高校受験の勉強をしていたから、当然といえば当然だ。

茜は6月の梅雨の時期に入ると、乳首のあたりがちくちくするようになった。胸も大きくなっているみたいだ。

ベッドでは恵子がパジャマの上から触ってくる。

「茜、胸が大きくなってる。私より、もう大きいんじゃない?」

「すこし、大きくなっているかも。最近、むずむずするんだ」

恵子がパジャマの中に手を入れて、乳房にさわってくる。

「やっぱり、大きくなってる。乳首もぷっくらしてる。ここにきた時にはまだまだ男の子みたいだったのに」

「乳首、触られると感じちゃう。最近、敏感になってるんだ」

「乳首でもいけるみたいね。感じさせてあげる」

そういって、恵子が茜のぷっくりしてきた乳首をこりこりといじる。軽い快楽の電流が茜の体を走り抜ける。ああっ、いいっ、と声がでてしまう。

「すごく敏感ね。すっかり女の子の乳首ね」

そういうと、さらにこりこりといじる。乳首がクリトリスみたいに固く勃起しているのがわかる。男だった時には経験したことがないことだ。

「だめ、これ以上されると本当にいっちゃう」

「いっちゃってもいいのよ。茜は可愛い妹だから、お姉ちゃんが気持ちよくしてあげる」

そう言って、さらにこりこりといじると体をぴりぴりと電流が走り抜け、体をがくがくっとされて茜は行ってしまった。茜は汗びっしょりだった。膣からも蜜があふれ、クリトリスが固く勃起している。

「まだ、クリトリスが勃起してる。蜜が溢れてる。まだ、体が熱い」

「お風呂で一緒にしようか?終わったらシャワーも浴びられるし」

「お姉ちゃんとなんて恥ずかしい」

「姉妹なんだからいいでしょう?女同士だし。こういう姉妹の間の秘密があってもいいと思わない?」

う、うん、と茜は小さく頷いた。兄として妹をいやらしい目で見たことはなかった。兄、妹ならお互いの体を触り合うなどということは絶対になかっただろう。それが、女同士、妹と姉になったときから体を触り合うようになった。それからは雪崩を打つように、お互いを行かせ合う関係になるのはあっという間だった。湯船に浸かりながら、お互いを何度も行かせあった。女の体には射精という出口がないのだ。快楽は消し炭のように体に残り続ける。あとは体力との勝負だった。お互いが疲れ果てるまで行かせ合うと、シャワーで体を綺麗に流し、体をタオルで拭いて、ベッドに潜り揉むとあっという間に眠りに落ちた。いやらしいことをしているという感覚ではなくて、なにかスポーツをして汗を流しているような感覚だった。とても楽しい時間だった。

朝、目を覚ますと、恵子が言った。

「昨日は楽しかったね。またしようね」

茜の胸が大きくなっていることに気がついたのは恵子だけではなかった。一緒にお風呂に入る、母、瞳も気がついていた。

「茜、お胸が大きくなっているわね。女性ホルモンがしっかり効いているのね。ブラを買い直さないといけないわね。恵子よりも大きくなっているんじゃない?そろそろ学校ではプールが始まるわよね。買っておいた水着も買い直さないと着られないわよ。きっと」

「そんなに大きくなっているかな」

「ええ、すごく育っているわよ」

母の瞳はにっこり微笑んで言った。

瞳は外商を呼んで、茜の体を採寸し直し、茜に新しい下着を買った。胸のサイズはCカップ、あと少しでDになりそうだった。姉の恵子より確実に大きい。ついでに学校のスクール水着も買い直した。

夜、眠る時、恵子が言った。

「妹に負けちゃったね。茜の方が胸が大きくなっちゃった。お尻も茜のほうが大きいし。茜のこと、どこかで男の子だったって思ってた。でも、もうそうじゃないんだね。もうすっかり女の子なんだね。女の子として私と同じ世界にいるんだね。女として茜に負けないように頑張らないとね」

「自分でもちょっとびっくりしているの。こんなに早く女らしい体になっちゃうなんて。負けないようになんていわないで。お姉ちゃんは女の先輩なんだから、これからもいろいろ教えてね」

「ちょっとお胸がまけちゃったのは悔しいな。でも、茜は可愛い妹。これからもずっと仲良しだよ」

そう言って、恵子はぎゅっと茜を抱きしめた。

学校ではプール開きの日がやってきた。茜が初めてスクール水着を着る日だ。男物しか着たことのない茜は胸の大きさに合わせて新調したといっても、女子のスクール水着は小さな布切れでしかなかった。女子の水着を着た経験がないからよくわからなかった。茜は美樹や華、桃香、結衣たちクラスの女子と女子更衣室に入っていった。女同士のお着替えは、体育の授業で慣れたものだった。女子の下着を見ても興奮することはない。茜は全裸になると、周りの女子をみて、まずはアンダーショーツを履いて、スクール水着に足を通した。小さなスクール水着はいっぱいいっぱいに伸びて、股間にぴったり張り付いた。肩ひもを上までぎゅっと伸ばして、腕を片方ずつ入れていく。手を離すと、ピチッと体に張り付く。スクール水着は、茜の体型の形になった。胸は大きく、ウエストはきゅっとくびれ、お尻は大きい。茜はなにか、裸を見られているようで、急に恥ずかしくなった。

「なにか、スクール水着って裸を見られているようで恥ずかしいな」

「女の子の水着なら普通だよ。そのために女の子はダイエットするの。男子に見られても恥ずかしくないようにね」

美樹があっさり言った。

茜は初めての女子スクール水着でプール開きに参加した。男子が茜を見ているのがわかる。なんかいやらしい目で見られている気がする。茜は男子をあらためて

異性として意識した。男子に、異性に裸のようなスクール水着を見られて恥ずかしかった。これは、茜が異性に対して、女としての羞恥を覚えた最初だった。