第19話 妻、麗子との再会

「雄介?雄介なの?」

「ああ、雄介だ」

祐奈はできるだけ低く、男の声をつくってみた。

「とりあえず、中に入って」

麗子は祐奈を家の中に引っ張っていく。祐奈はレインシューズを脱ぎ

ストッキングのきらきらひかる脚で玄関にあがった。祐奈がついに住むことはなかった家だ。二人で見にきた時のまま、きれいになっている。麗子はここで一人でくらしているのだろうか?それとも誰かと?誰と暮らしていても責めることはできない。

麗子はダイニングへ祐奈を案内した。

「ちょっと、紅茶を入れるわね。詳しく聞かせて」

祐奈はダイニングテーブルの椅子に腰掛けた。麗子が少し震えていることがわかる。麗子は祐奈の前に熱い紅茶の入ったティーカップを用意し、一つを自分の前においた。

「俺は雄介だ。でも、今は祐奈という女として暮らしている。10月には結婚する。その前に、麗子に会いたかった。こんな姿では信じてもらえないだろうけれど」

慣れない男言葉で、祐奈は言った。

「どうして女なの?」

祐奈は、香港で誘拐されてからのことを詳しく話して聞かせた。作り話のようで、麗子がどこまで信じるかわからないが。最後まで話し終わると

「わかったわ。雄介は最後に私に会いに来てくれたのね。でも、こうして会えたなら最後じゃないわ。自分の家よ。みていく?」

そういう麗子は目からぽろぽろ涙をこぼして泣いていた。麗子に連れられて祐奈は部屋の中をみて回った。

「私はここで、雄介を待ちながら一人で暮らしてきたの。雄介が戻ってきた時に備えて、全ては当時のまま」

祐奈は麗子に案内されて寝室に入った。雄介がきていたスーツがかかっている。

「スーツ着てみる?懐かしいでしょう」

「うん、着てみる」

そういうと、祐奈はブラウスとスカートを脱いだ。

「女らしい体ね」

「体はすっかり女なの」

雄介が着ていたワイシャツを着てみた。胸がつかえて、ボタンが留まらなかった。ズボンを履いてみた。大きなお尻がつかえて、入らなかった。

「もう、着られないわ」

祐奈はシャツとズボンを元に戻した。

「こうして雄介が戻ってきてうれしい。たとえ女になっていたとしても。もう、夫の雄介は死んだわ。これからは女友達同士でいい?」

ええ、と祐奈は頷いた。

「新しい女の体を見せてほしい。雄介とはいつもセックスしていたんだもの。今の雄介の体をみてみたい」

「わかった」

そういうと、寝室のカーテンを引き、ブラウスとショーツ、ストッキングを脱いでブラとショーツだけの姿になった。

「今は祐奈っていうのね。祐奈の体はきれい」

そう言って、ブラの上から乳房を触り、ショーツの上から平らな股間を触った。

「すっかり女なのね。逞しい、おちんちんはもうないのね。

麗子は祐奈をベッドの上に押し倒した。麗子の甘い女の香りがする。麗子は祐奈のブラホックを外した。

「お乳はとってもきれい。乳首もぷっくらとしていてピンク。乳輪もだいぶ広がっているわね」

そう言って、祐奈の乳首をこりこりと押しつぶした。祐奈は感じてしまい、ああっ、いいっ、とつい声を出してしまう。

「今の雄介は、こんな風に男に抱かれているのね。今日は女同士でセックスしましょう。雄介は女になっても私の夫なんだから」

麗子が祐奈に抱きついてくる。

「麗子を抱けるなんてすごく嬉しい。会ってもらえないかと思った。信じてもらえないかと思った。麗子とセックスできるなんて夢にも思わなかった」

「これから雄介、いえ祐奈とはレズビアンよ。男だったときにはセックスしていたんだから、女になったってするわよ」

そう言って、祐奈のぷっくらした乳首を口に含み、唇でこりこりと押しつぶし、舌でぺろぺろと舐めた。

麗子は、ベッドから離れると、着ていたものを全部脱いで、全裸になった。裸になった麗子は、かつてのまま、美しかった。

麗子はベッドに戻ると、祐奈のショーツを脱がせた。脱毛された女性器はきれいなピンク色をしている。

「祐奈は、おまんこも脱毛しているのね。新しいおまんこよくできているわね」

麗子は祐奈のおまんこを押し開き、しげしげと眺めた。

「クリトリスは上手につくってあるわね。膣穴もよくできている。新しいおまんこは感じるの?」

「すごく感じる。毎日、オナニーをしているの」

「女になっても変わらないわね。私は生まれた時から女をやっているの。女の気持ちのいいところはよく知っているわ。男が気持ちいいっていう感覚はよくわからないけれど、女の気持ちいいならよくわかるわ」

そう言って、すぐに祐奈のクリトリスを探し当てると、右手の人差し指と中指でこりこりと押しつぶし始めた。

「女になってからのほうが感じるの。特にクリトリスが気持ちがいい」

麗子がぐりぐりとクリトリスをいじった。

「固く勃起しているわよ。雄介は私のクリトリスにあまり興味を示さなかったわね。入れることばっかりで。私の気持ちわかる?」

「今なら分かるよ。麗子はクリトリスをぐりぐりしてもらいたかったんだね。私もそうしてもらいたいもの」

祐奈は、左手で麗子の股間をまさぐった。草むらでも、女の器官の位置はすぐにわかった。女同士ならすぐに探し当てられる。男にはちょっと難しい芸当だ、それに男は女の快楽に興味を持たない。

祐奈は麗子のクリトリスをたっぷりいじってあげた。ああっ、と麗子の唇から快楽の声が漏れる。

お互いのクリトリスをいじり合うと、祐奈は体がじんじんしてきた。

「ああっ、行っちゃいそう。行きそう」

「まだよ。膣の中もいじってあげる。男だったときは、ピストンばかりだったけれど、それで私は十分には気持ちよくなかったの。私がどうして欲しかったか教えてあげる」

そういうと、蜜が流れ始めた膣穴の浅瀬を茶筅でかき混ぜるように、右手の人差し指と中指でかき混ぜ始めた。

「ああっ、そんなにされると行っちゃう」

「行っていいわよ。祐奈の行き顔みてみたいわ」

意地悪そうに言って、かき混ぜ続けた。

「行っちゃう。行っちゃう」

祐奈は体を痙攣させて、行ってしまった。

「祐奈は可愛らしい行き顔をするのね。今度は私にして」

祐奈は麗子のクリトリスをこりこりといじり、舌で舐め回した。とろりと蜜の溢れる膣穴をかき混ぜた。

「ああっ。いいっ。祐奈は上手になったわね。雄介だった頃は、私、満足できなかった。今はとってもいい」

クリトリスをいじって、さらに膣の浅瀬をかき回す。中の肉襞が密でぐっしょり濡れている。

ああっ、だめっ、と声を上げて麗子は行ってしまった。麗子はそのまま、祐奈に抱きついた。

「もっと、したいでしょう。体がじんじん熱いでしょう。それなのに、雄介は自分が射精したらそれで終わり。女はもっといじってもらいたいの。今の祐奈なら分かるでしょう」

「う、うん。とってもわかる。もう一回したい」

祐奈と麗子は唇を重ねて抱き合いながら、お互いのクリトリスをなぶり、膣穴をかき混ぜて、なんども、行かせあった。シーツが蜜と汗でぐっしょり湿っている。

体力が尽きると、二人はベッドの上でうとうとした。外はすっかり暗くなっていた。