第4話 膣奥の快楽

麗子は生理が終わると、クラブ「葵」でホステスとして働くことになった。女の社会へのデビューである。昔から男は男同士、女は女同士で群れ集まる。麗子はこれからは女同士の側なのだ。女同士はやっかみやいじわるが多いと聞く。慣れない麗子は不安だった。もちろんホステスの経験もない。

「麗子の源氏名はまゆよ。麗子は私のヘルプをしていればいいわ。水割りをつくったり、お客様のタバコの火をつけたり、お料理を持ってきたり。簡単な仕事よ」

麗子と茜がホステスたちの控え室に入って行く。

「麗子、戻ってきたのね。心配したわ。本当に生きていたなんて信じられないわ」

美しいピンクのドレスを着たホステスが言った。

「彼女は美由紀さん。麗子はあまり調子が良くないからヘルプ専門よ。優しくしてあげてね。あんな事故の後だから。社会復帰も兼ねているの」

「わかったわ。ホステス同士いがみ合いが多いところもあるけれど、ここはみんな仲良しよ。なんの心配もいらないわ。私は里奈よ。よろしくね」

里奈という女性が微笑んだ。

「まゆのドレスはブルーよ。まゆのイメージカラーはブルー。まずはドレスに着替えましょう。そしてお化粧をしてあげるわ。私の手順をみて覚えていってね」

「まゆはお化粧からやりなおしみたいね。あれだけの事故で無事戻ってきただけで奇跡みたいなものだもの、お化粧なんてゆっくり覚えていけばいいわ」

美由紀が言った。

麗子は着ているものを脱いで、ブラとショーツだけになった。

「ブラは脱いで。ニップレスを貼りましょう」

麗子は言われた通り、ブラを脱いで、ニップレスを貼り、ブルーのドレスを着た。化粧台の前に座ると、茜が慣れた手つきで麗子に化粧を施していく」

30分くらいでホステス「まゆ」が完成する。

「まゆ」のホステスとしての仕事が始まった。水割りの作り方やいろいろな所作を教わり、初めてのお客様のヘルプについた。「まゆ」はいつもにこにこしているように心がけた。かつては麗子はこういう店に客として何度も出入りしていた。今ではホステスの側だ。お客がやんわりと麗子の体を触ってくる。麗子はそれをいやがらなかった。なにげなくお尻を触られたり、胸を触られた。まだ、麗子には男性に触られるという女性の感覚があまり理解できていなかった。男同士でからかいでさわってくる程度の認識しか持たなかった。まだ、女の羞恥心がみについていなかった。それなので、「まゆ」が少しミスをしても、お客は笑って許してくれた。

鴨志田朗が店に入ってきた。当然に、麗子が今日から働き始めたことは知っている。朗は「まゆ」を指名した。麗子は朗の隣に座り、水割りを作った。

「まゆって名前だったな。最初は。まゆと久しぶりに会えて嬉しいぞ」

そういうと、麗子のつくった水割りを飲んだ。そして麗子の肩を抱いた。朗は麗子の生活を根掘り葉掘り聞いた。朗と話していると、男同士という気がしてしまう。麗子は茜との生活を包み隠さずに話した。朗は嬉しそうに水割りを飲んで聞いていた。何杯目かの水割りを飲むと、

「近いうちに呼び出す」

そういうとご機嫌で帰って行った。

「まゆ」のホステスの1日は終わった。麗子は慣れない仕事で疲れていた。

自分の部屋に戻り、着ていたものを脱いで部屋着に着替え、お風呂を沸かした。朗が近いうちに呼び出すといっていたのは、朗とまたセックスするということだ。少しでも、朗のちんぽをいくらかでも気持ちよく飲み込みたい。お風呂でディルドを使ってオナニー をしてみようと思った。クリだけでなく膣でもいけるようになったほうがいい。

お風呂が沸くと、脱衣場で全裸になった。脱衣場には鏡がある。もう女になった体には見慣れた。お風呂場に入り、カランの前で乳房や女性器を丁寧に洗う。生理が終わって、おりものシートに替えたが、トイレで見てみると、おりもので汚れている。女性器からはもうおりものがでているのだと思うと、女性器を丁寧に洗った。浴槽に、ディルドとコンドームを持って入り、ディルドにコンドームを被せる。小陰唇を左右に開くと、まずはクリトリスをこすった。その下の膣穴の浅瀬を中指と人差し指でかき回す。ああっ、と思わず声が出てしまう。ここで行ってはいけないのだ。蜜でぐしょぐしょになった膣穴にゆっくりディルドを差し込んで行く。やはり、違和感がある。あまり気持ちよくない。それでも、麗子の膣穴はディルドをすっぽり飲み込んだ。

麗子はディルドを、中の肉襞を擦るように何度も出し入れした。ぐっと中に入れるたびに膣がぎゅっと締まるのがわかる。そこを出し入れして擦る。何度かやると肉襞から快楽の波が発生する。無数の肉襞が蠢き、快感が発生している気がする。膣奥からはずんずんと突かれるとまた別の強烈な快楽が発生する。さらに激しく突くと、電流のような快感が体を貫いた。ああっ、だめっ、と声を上げて、麗子は行ってしまった。

朗の巨大なちんぽでも今みたいに行けるのだろうか?そう思いながらも、またディルドを膣の中にゆっくりと挿入した。体はまだまだ快楽を求めている。女の体は一度行ったぐらいでは物足りないのだ。膣内の奥は、クリトリスの快楽とはまた違う。そこはクリトリスより激しく気持ちいい。麗子はまた、ディルドを奥まで押し込んで、膣奥をずんずんと突いた。激しい快楽の波が押し寄せてくる。肉襞が、膣奥が共鳴し、はげしい快楽が津波のように襲いかかる。麗子はひとたまりもなく行ってしまった。それでも、また麗子はディルドを膣穴に押し当てた。何度か行くうちに、朗の太いちんぽで膣奥をずんずんと突いてもらいたいと思うようになっていた。

朗に再び呼び出されるのが楽しみになった。