第4話 女としての生活

美樹は、引き出しからオレンジ色の可愛らしいフリルのついたブラを取り出した。さらにその下の引き出しを開けてお揃いのショーツを取り出した。

「雪子はこれからは女として、ブラとショーツを身につけて生きていくのよ。もう、男に戻ることは絶対にないわ。早く慣れないとね」

戸惑っている雪子の両腕にブラひもを通すと、柔らかくてぷるんとした双丘にブラをそっと押し当てた。

「サイズもぴったりね」
「どうして、俺のサイズがわかるんだ?」
「私のと同じサイズに豊胸したのよ。私はきれいだって言われているのよ。ブラとショーツをつけたら、私のを触らせてあげるわね。もう、女同士なんだから、遠慮は無用よ」
「まだ、俺は男だ。ちんぽもある」
「ちんぽはもう役立たずよ。いずれは切っちゃうんだし」
「切っちゃう?」
「そうよ。身請けしてもらうときは、切っちゃって、ちゃんとした女になるのよ」

美樹はブラのホックを雪子の白い背中でぴったりと留めながらいった。
「そ、そんな!」
雪子は男へ戻る道は完全に断たれてしまうのだ。雪子は、麗子との最後のセックスを思い出した。雪子は新婚だったのだ。それがもう、麗子を抱くことはないのだ。目から微かに涙が滲んだ。

「そんなに落ち込まないの。女は女で楽しいわよ」

しかたなく、雪子は、美樹が手渡したオレンジ色のショーツを履いた。女物のショーツはトランクスと違って肌にぴったりと張り付く。胸にぴったりと張り付いたブラと、股間にぴったり張り付いたショーツ。男だった雪子には今までに経験したことのない不思議な感覚だった。美樹がクローゼットを開けた。ぎっしりと女物の洋服が並んでいる。女の香水の甘やかな匂いがする。

「雪子にはこの黄色がお似合いかも」

そう言って、美樹は可愛らしいショート丈のフリルがひらひらのワンピースを取り出し、ジッパーを下ろして雪子に着せた。雪子は女物のワンピースを着るのは初めての体験だった。下が心もとない。美樹が背中のジッパーを引き上げて、姿見の前へ連れて行った。姿見には、黄色のワンピースを着たきれいな女が映っている。ワンピースがとてもよく似合っている。生まれながらに女だったみたいに。しかし、それは雪子自身なのだった。

「すごくよく似合っている」

姿見に映る雪子の肩に手を置いて、美樹が微笑んでいる。

「さあ、お約束よ。私のおっぱいを触らせてあげる。ついでに、おまんこも触らせてあげるわね。いずれ、雪子もおんなじになるんだから」

そういうと美樹は、着ていた白のワンピースを脱ぎ始めた。ブラもショーツも薄いピンクだ。ワンピースを脱いでしまうと、慣れた手つきで背中のブラホックを外すと、お椀型のきれいな乳房がこぼれ出る。美樹はお椀型のきれいな乳房を両手で持ち上げてみせた。

「触ってみて。遠慮は要らないわ」

雪子はその乳房を触ってみた。女の乳房は、つきたての餅のように柔らかい。麗子の乳房を揉みしだいた時もこんなに柔らかかった。手のひらの上でぷるんぷるんしている。ぷっくらしたきれいなピンクの乳首があり、その下に朝顔みたいに乳輪が花開いている。

「乳首をいじってみて。今の雪子の乳首もこんな感じよ」

確かに豊胸手術を施された乳首はこんな感じにぷっくらしている。自分がされた場合、どんな感じになるのだろうか。麗子とした際には、ただ前戯としてこりこりといじり回した。その時、麗子は、ああっ、と感じていた。自分の乳首はそれと同じになっているのだ。雪子は、そっと美樹の乳首をつまんだ。柔らかい乳首をこりこりと優しく押しつぶした。ああっ、と驚いたように美樹が声をあげる。

柔らかい乳首は次第に固くなり、ぴんと勃起し始める。

「すごく気持ちいい。こんな感じで勃起するよの。雪子の乳首も勃起するはずよ。次はおまんこも触らせてあげる」

そう言って、美樹はショーツを下ろして、カーペットの床に座るとM字開脚した。雪子は、まじまじとおまんこを見たことはなかった。麗子とのセックスはいつもベッドの中だった。美樹のおまんこは無毛だった。一本の陰裂が縦に走っている。

「よく見て」

そういうと、右手で小陰唇を持って陰裂をぱっくりと開いた。

「一番てっぺんがクリトリスよ。一番気持ちがいいところ。触ってみて」

クリトリスは皮に覆われていて、何かあるようには見えなかった。雪子はそっと手を伸ばし、美樹の示したところをそっと触った。そこはこりこりと少し固い。

「いじるとちんぽみたいに勃起するのよ。私はここでオナニーをするの。しばらくは、この部屋に2人きりで過ごすから、勝手にオナニーをするわ。女も性欲があるんだから。見てもいいわよ」

そう言われると雪子はどぎまぎした。美樹は雪子の指をその下へ持って行った。

「ここがおしっこ穴よ。女はここからおしっこをするの。ちんぽがないから座ってするのよ。雪子もこれからは座ってしなさい。いずれこんな風になるんだから」

そして、さらに指を下に持って行った。そこは暗い洞窟みたいになっている。

「ここが、ちんぽを差し込む膣穴よ。よく見せてあげる」

美樹は照明の下で膣穴を押し開いた。そこはただの穴ではなく、無数の肉襞が蠢いている。

「まんこがこんなになっているなんて知らなかった。少し気持ち悪いな」

「ちんぽを差し込むとぎゅっと締まるのよ。そっと指をいれてみて」

雪子はそっと、右手中指を入れた。中指がぎゅっと締め付けられた。

「雪子は前みたいにここにちんぽを入れることは難しいわね。雪子にも性欲があるでしょう。アナルで行けるようにしてあげるわね」

美樹はワンピースの上から雪子のちんぽをそっと触った。女のまんこをいじっているのに雪子のちんぽは全く勃起しなかった。