第15話 ジョイプレイス

理子と美香と一緒に温水プールに行く日がやってきた。祐奈は運良く、生理を終えたところだった。理子と美香とは毎日電話でいろいろ話している。本当に仲のいい友達みたいになっている。祐奈は、聞いている時間のほうが長いが。

土曜日はあいにくの雨だった。だが、温水プール『ジョイプレイス』は室内型の温水プールだ。今日の祐奈は化粧をしていない。ブラウスにフレアスカートという出で立ちだ。水着の入ったバッグを用意している。インターフォンがなった。ちょうど朝の10時だ。画面で2人が地下の玄関に来ていることを確認する。理子が車で来ているのだ。

「待ってて。今行くから」

祐奈は支度をして、傘を持って、エレベーターで地下1階へ降りていった。玄関の前で2人が待っていた。

「おはよう」

そう言って、祐奈は玄関をでた。

「今日はプールだから、祐奈はすっぴんね。それでもかわいいわ」

そう言って、美香が微笑んだ。美香は理子よりも背が低い。140センチぐらいだろうか。本人はそれがコンプレックスだが、はたから見ると、小柄で可愛らしい女の子といった感じだ。それに比べて、理子は150センチぐらい。美しい大人の女性という感じがする。理子が止めてあるヴィッツの運転席の乗り込むと、美香が助手席に乗り込んだので、祐奈は後部座席に座って、シートベルトをつけた。理子が祐奈をバックミラーで確認すると、静かに車を出発させた。

ジョイプレイスは郊外にある。駐車場に着くと、結構駐車場が埋まっている。入り口から遠く離れた場所に空きを見つけ、そこに止めた。

「ごめんね。遠くて。こんなに人が多いとは思わなかった」

「大丈夫よ。3人でおしゃべりしていけば、雨の中も楽しいわよ」

祐奈が言ってみた。

「そうね。3人一緒だと、どんなことも楽しいわよね」

美香が嬉しそうに微笑んでいる。微笑んだ美香はすごく可愛らしい。

3人は駐車場から雨の中を傘をさして入り口まで歩いた。祐奈は女物のレインシューズを履くのも、女物の雨傘をさすのも初めてだった。昨日、天気予報を見て、彩音と一緒に部屋の中を物色して、一番素敵な紫色の水玉のレインシューズと絵柄の傘を選んだのだった。それだから、雨の中でもレインシューズを履いて、傘をさして歩くのは楽しい気分だった。男の時には味わったことのない楽しい気分になった。それは理子も美香も同じようだった。二人とも素敵なレインシューズを履き、傘をさしている。とても似合っていた。

入り口のチケット売り場に並んだ。お金を払うと、それぞれがカードキーを受け取った。中での飲食物やお買い物はこのキーでなされ、現金を持って行く必要はない。帰りに、キーで精算される。それぞれに腕にカードキーのゴム紐をとめた。

入り口は、男子更衣室と女子更衣室に別れている。こういう公共の施設で女子更衣室に入るのは祐奈には初めての経験だった。少し、どきどきした。女子更衣室に入って行くと、若い女がどうどうと裸になって着替えている。3人のカードキーは隣同士だった。

理子と美香は、さっさと脱いで、着替え始める。祐奈も慌てて脱ぎ始めた。二人とも、白い綺麗な体をしている。理子は乳房が大きい。ブラをきっちりして、垂れないようにしているのだ。美香の乳房は小ぶりだが、お椀型で乳首がつんと上を向き、きれいな形をしている。

「祐奈、水着の紐を結んで」

理子が声をかける。理子のビキニは、首の裏で紐を結ぶタイプのものだ。いい匂いのする長い髪をかき分けて、紐を結んであげた。ショーツは片方を紐で結ぶタイプだ。理子は着替えが終わると、髪をゴムで1本に束ね、綺麗なキャップに押し込んだ。美香はワンピースタイプの可愛らしい水着だ。祐奈は美香に手伝ってもらって、新しいビキニを着た。美香が祐奈の乳房を触ってくる。

「祐奈のおっぱいってお餅みたいにやわらかい」

「美香のさわっていい?」

祐奈は水着の上から美香の乳房を触った。美香のお乳もすごく柔らかい。

「私にも祐奈のおっぱい触らせて」

理子が触りっこに加わる。理子が祐奈の乳房を触ってくる。

「くすぐったい」

と祐奈が声をあげる。祐奈は理子のおっぱいを触った。弾力があり、ぷにぷにしている。女の子同士は、お互いに普通におっぱいの触りっこをするのだ。祐奈はもうそうした女の子の一員だった。ただのふざけっことして女のおっぱいを触れるのだ。警戒されることもない。

祐奈は二人と同様に長い髪を結んで、この前買ったオレンジのキャップに押し込んだ。

「祐奈、似合っているわよ。楽しみましょう」

美香が言った。3人で更衣室をでて、プールに向かう。ジョイプレイスはジャングルのようになっていて、偽物のヤシの木に覆われた舗装された小道が、流れるプールや波のプール、ウォータースライダーなどに続いている。小道にはジョイプレイスの案内板が立っている。向こうから若い男たちが歩いてくる。祐奈たちをじっと見ている。

「一緒に遊ばない?」

とその一人が声をかけてくる。

「あなたたちとは遊ばないわよ」

理子が強気にいう。祐奈はもう、男たちからじろじろみられるような女なのだった。男たちは簡単に諦めて行ってしまう。

「祐奈、気をつけなさい。こういうところはナンパに来る男が多いから」

理子がにっこりしていう。3人は流れるプールの方へ歩いて行った。体に水をかけて、冷たい水に体を慣らすと、3人で手を繋いで入った。3人で天井のガラスをみて流されていく。曇り空に、雨粒がガラスに当たるのがみえる。

「すごく気持ちいい」

美香がうれしそうにいう。3人は波のプールや、ウォータースライダーを楽しんだ。水着のまま、レストランで焼きそばを食べた。支払いはカードキーだ。祐奈は、途中でおしっこがしたくなり、女子トイレに向かった。水で体が冷えたらしい。女子トイレはやはり並んでいる。順番が来て、個室に入ると、下だけを外し、小陰唇を引っ張って、おしっこ穴をむき出しにしておしっこをした。こういうときはビキニは簡単だと思った。ワンピースなら全部脱がないといけない。

午後はのんびりしていた。流れるプールで手を繋いで流れたり、ウォータースライダーを滑ったりしたが、それ以外は、フードコートの広場にある椅子に腰掛けて、アイスクリームを舐めたりしながら、おしゃべりに花を咲かせていた。

祐奈はすっかり仲良くなった。3時ごろには着替えて帰ることになった。女子更衣室に戻ると、ビキニを脱いで全裸になりバスタオルで体を拭いた。他の女性たちも帰る準備をしている。女たちの白い肌や乳房が丸見えになっている。祐奈の、わずかな男の部分が興奮してしまう。自分も同じ体なのだが、理子も美香も全裸になり、白い肌を見せながら着替えている。祐奈もバスタオルで体の滴を取ると、ブラホックを後ろ手でとめ、おりものシートの貼られたショーツを履き、きてきた。ブラウスとフレアスカートを履いた。

「髪が乾かないわね。祐奈の部屋に行っていい?髪を乾かしたいの」

と理子。

「ええ、大丈夫よ」

3人で祐奈の部屋に寄ることが決まった。簡単に髪の滴を取り、帰り仕度が終わると、女子更衣室をでて、精算出口に向かった。外はまだ雨が降り続いている。

清算が終わると、離れた駐車場に、傘をさしながら歩いていく。

「祐奈のレインブーツ、可愛いよね。それに傘も。それ、祐奈のお気に入りだものね」

美香が言う。やはり、これは祐奈がお気に入りのだったものだ。祐奈は、今の祐奈にはこれが似合うかなと思って選んだのだ。本物の祐奈に近付けている気がする。

理子のヴィッツに乗って、祐奈のマンションに戻った。地下一階の指定の駐車場に車をとめる。祐奈は免許はあるが車はもっていないので、祐奈の分の駐車スペースに止めて問題はない。祐奈は地下の玄関をカードキーで開けると、理子たちを中へ入れた。エレベーターで10階へ登っていく。

祐奈は1005の鍵を開けると、理子たちを中へ招待した。

「いつきても、素敵な部屋ね」

「ドライヤーは寝室にあるわ。いくつかあるからもってくる」

「一緒にお風呂に入って、髪を洗っちゃいましょう。そのほうがいいわ」

と理子がいう。

「わかったわ。みんなで一緒にはいりましょう。3人ぐらいなら入れるわ」

祐奈は、二人をお風呂に案内した。女同士の気楽さで3人はあっという間に裸になった。理子も美香も白い肌が美しい。理子の乳房は大きい。3人は一緒に浴室に入った。カランは2つしかないので、祐奈が先にお風呂に入り、理子と美香はカランで白い体と長い髪を洗う。そして、お風呂に入る。代わりに祐奈が体と髪を洗う。洗い終わり、2人に合流するとちょうどいっぱいだ。

お互いに体を押し付けあい、のんびりとお風呂に入った。

「理子のおっぱいは大きいわよね。ハリがあってうらやましい」

理子のおっぱいを触りながら美香がいう。

「美香のおっぱいもすごく形がいいわよ。すごく素敵」

と祐奈。

お風呂から出ると、祐奈の寝室に向かった。祐奈がドライヤーを取り出しコンセントにさすと、キングサイズのベッドの上でお互いの髪を乾かしあった。女の長い髪からいいシャンプーの匂いが漂う。部屋がシャンプーとコンディショナーのいい香りで満たされる。髪が乾くと、3人でベッドに横になった。理子が祐奈を抱きしめた。

「ちょっと眠っていい?ねむくなっちゃった」

「うん。私も。3人で少し眠ろう」

うとうとした祐奈は、優しくて甘い女の香りに包まれて眠りに落ちていった。祐奈はすっかり女子の一員だった。

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